頭痛について(2)
頭痛はありふれた病気です。
頭痛のほとんどは「こわくない頭痛」です。
しかし、一部には放っておくと命にかかわる「こわい頭痛」があります。
今回は、「こわい頭痛」と「こわくない頭痛」について調べました。
頭痛には大きく分けて2種類あります。
◆ 一次性頭痛→原因となる病気がない頭痛
◆ 二次性頭痛→原因となる病気があり、それにより引き起こされる頭痛
くも膜下出血などの危険な病気も含まれます。
二次性頭痛は危険であり、注意しなければならな「いこわい頭痛」なのです。
一時性頭痛は、病気で起こるわけではない「こわくない頭痛」です。
代表的なものとして、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などがあります。
*片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛については↓こちらをお読みください。
頭にも神経痛が起こることがあります。
三叉神経痛・後頭神経痛などが挙げられます。
・三叉神経痛は、顔の片側に突然起こる激痛で「顔面神経痛」と呼ばれたりします。
脳血管による神経への圧迫で起こります。
痛みのきっかけとして、会話・物を噛む・歯磨き・髭剃りなどがあり、風が吹くだけで痛む人もいます。
・後頭神経痛は、後頭部、首の付け根、耳の後ろに瞬間的に生じる痛みが特徴です。
急に首のつけ根から後頭部がキリキリ・ピリピリと痛んだり、頭のてっぺんや耳の上や後ろにかけて痛みが走ることもあります。痛みが続く時間は数秒と短いケースが多いです。姿勢の悪さ・ストレス・貧血・肩こりなどが原因となることが多いようです。
たまに頭痛がある程度で、鎮痛剤で治まるようなら問題はないでしょう。
しかし頭痛が頻繁にあり痛み止めを飲み続けていると、だんだん効き目が悪くなってきます。さらに頭痛が重くなってくることがあり、日常生活に支障がでてきます。
このような場合は、専門医へ受診しましょう。
いつもと痛み方が違う頭痛、頻度と程度がましていく頭痛などの場合は、「こわい頭痛」の可能性があるので早めに受診されたほうがよいでしょう。
脳などの病気で起こる「こわい頭痛」、くも膜下出血は特に注意しなければいけません。
症状は今まで経験したことがない突然の激しい頭痛で、吐き気をを伴うことが多く、意識を失うこともあります。
「後ろからハンマーで殴られたような痛み衝撃を感じる」といわれています。
気が遠くなる感じ、めまいなどがいきなり起こることが特徴です。
くも膜下出血の多くは、脳動脈瘤という血管のコブが破裂することで起こります。
脳動脈解離は、椎骨動脈という脳の後方へ行く血管にできることが非常に多く、急性に後頭部に比較的強い痛みを生じます。
解離そのものによる直接症状(頭痛・頚部痛・血管拡張による局部症状)と血管障害による症状(脳梗塞・くも膜下出血)などをきたします。
片頭痛・後頭神経痛などと区別することは困難で、MRI検査で明らかになることがあります。
突然に起こることはあまりなく、数ヶ月から数週間かけて徐々につよくなっていくことがあります。
頭蓋骨という限られたスペースの中で大きくなるため、脳を圧迫し頭蓋内圧が上昇します。これにより起床時に強い頭痛、吐き気、うっ血乳頭(眼底検査でわかります)などの頭蓋内圧亢進症状がみられます。
頭痛に手足の痺れや麻痺、目の見えにくさ、痙攣などの神経症状を伴うときはCTあるいはMRI検査がおこなわれます。
頭蓋骨と脳の間には髄膜という膜があり、脳を包み込んで保護する役割を持っています。この髄膜とよばれる部分に細菌感染などにより炎症が起こることです。
激しい頭痛がずっと続きます。
その他に、発熱・倦怠感・寒気・吐き気などの症状がみられます。
特徴的なのが、首が固まり前に曲がらない項部硬直などの髄膜刺激症状が見られます。
言葉が出にくくなる、空間を把握する能力に障害が出るといった症状が見られることもあります。
今までにないような頭痛や、だんだん強くなる頭痛であれば、もしかすると「こわい頭痛」かもしれません。そのような場合は、早く受診しましょう。