そしてかぜまかせ

日々穏やかに過ごすために心を落ち着かせよう

詩の朗読48.かなしみ

 

 
 静かに

 ゆっくりと

 言葉を声に出してみましょう。

 

 

 

 

 

 かなしみ

        谷川俊太郎

 

あの青い空の波の音が聞えるあたりに

何かとんでもないおとし物を

僕はしてきてしまったらしい

 

透明な過去の駅で

遺失物係の前に立ったら

僕は余計に悲しくなってしまった

 

 

 

 

 おやすみなさい

 

 

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