詩の朗読39. せつな
静かに
ゆっくりと
言葉を声に出してみましょう。
せつな
テーブルのうえにあったいちまいのかみ
へやのドアをあけたらふわりとゆかへ
くうきにささえられながら
みぎひだりにすべるようにゆれておちてゆく
そんなどうでもいいできごとがすき
なんでなのかわからない
おちるまでのみじかいじかんを
<せつな>というんだとセンセイがおしえてくれた
いをつけたら<せつない>じゃないか
すぐにすぎさってしまうから いまはせつない
れきしのほんがとりおとすせつなを
わたしはとりあえずいきています
おやすみなさい
詩の朗読37. 太陽
静かに
ゆっくりと
言葉を声に出してみましょう。
太陽
太陽をひとつふところへいれていたい
てのひらへのせてみたり
ころがしてみたり
腹がたったら投げつけたりしたい
まるくなって
あかくなって落ちてゆくのをみていたら
太陽がひとつほしくなった
おやすみなさい